20210922

20210922、幽谷霧子誕生日短歌
転記。

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怪我やトラブルや内臓へのダメージやらで体調が優れないので、ここのところ休みの日は一日寝ていることが多い。とはいえさすがに暇なので、短歌をやるか、となった。そして、よるこさんの短歌ブログがめちゃくちゃに面白いので、なにがしか記録を残してみようかなという試みである。

現状、シャニマス詩歌部の企画で「誕生日歌」と「プロト歌会」があるので手をつけてみる。今回は前者の方なのだが、今月はアンティーカの幽谷霧子さん。正直、よく知らない。私はストレイ、ノクチル、シーズは追っているけれど、初期からのアイドルはほぼ手をつけていなかったりする。困る。

なのでまずはイメージ出しから。

・アンティーカのひと
・ゴス
・やさしいひと
・包帯
・神秘的
・花に水やってる

……こんなところ。二次創作でいろいろ託されているひとというイメージも強いのだけれど、それはまぁ公式ではないので置いておく。

我ながらあまりにもぼんやりしていて、これはどうやってもアイドルの一人称では詠めない。情報がないのでシャニP視点や他アイドル視点もキツい。三人称も難しい。となるとファンやリアルな私自身の視点でいくしかない。
イメージを整理する。

・誕生日なのでお祝いのイメージを入れたい。
・(日常がよくわからないので)ステージのイメージ
・ステージの上、スポットライトの向こう側へ、明るい方へ向かうような。

・ゴシック、夜、雨
・人知れず流す涙
・恵みの雨
・包帯が外れる→傷が癒える→風に揺れる包帯は白い花のよう

0年代どころか90年代かとも思ったが、一度纏めてみる。

 流れ行く涙はやがて慈雨となり白き花へと変わる包帯

悪くはないけれど、涙や包帯がまんまなので言い換えたい。包帯なんだから「白い」が被る。幽谷さん泣かなそうだし、そもそも誕生日に泣いてちゃだめじゃん。ということで細々と変更していく。

 降り注ぐ冷たきものが慈雨となりほどけた布が花となる日を

「涙」をどうするか悩んだが、アンティーカはPVとかで夜中、雨に打たれてそうというイメージもあるので、雨なのか涙なのか曖昧な感じに。下の句は祝祭なので解放のイメージ。
上から下、横への広がり、暗から明へ、と存外うまく纏まった気がする。とはいえ単体では下の句がイメージ過ぎてなんだがわからないし、アイドルのアイドル力に寄りかかりすぎている。そもそもいまひとつ祝祭感がないままなので一度保留。次へ行く。

・幽谷さんやさしいから寄付とかしてそう。

・ケーキの苺さえ人に譲っちゃいそう。

ということで、主役のくせにケーキの苺をひとに譲ろうとして、アンティーカや他の仲間から総ツッコミをくらう幽谷さん。そんなシーンがイメージできたのでシンプルに行く(存在しないコミュ方式)。施す、聖体受領、といったあたりから類語を見て拾っていってできたのがこれ。

 享受せよ施与するなかれさいわいはショートケーキの苺のところ

上の句はフックの意味も込め硬い言葉を強い口調で。(「受け取ってくれないと~、雛菜の番のとき受け取りづらいでしょ~」と心の中の市川が言うが、そういえば最近こんなのあったな。)「さいわい」にひらいたのは転調とキリスト教的なイメージから。「ショートケーキ~」は完全に(幼い時代の)祝祭。これはもう弄らない方がいい気がしたのでこれで完成。
視点の話で言えば、三人称よりの二人称というところか。心情的にはパーティに同席してる一スタッフみたいな感じ。そんなによくは知らないけど、あなたはもっと幸せを手にしていいんだよ、という祈りのような。悪くない、と自分では思っている。


さて、それでは誕生日感のある後者を投稿しようかとディスコードを見に行ったら、既に締切済だったというオチがついて終了。