一首評をやっていく企画Vol.03

あのひとがきみと友達だった頃好きと言ってた映画の空だ / 久久カナ 床屋の待合で書いている。 壁の向こうから聞こえる鋏の音に、もっともただしいオノマトペはなんだろうか、などと考えている。今日の僻地は曇り。一般的な印象と違い、実は日照時間は内地…

一首評をやっていく企画Vol.02

わたくしがあなたをみちびく千日手またはじめからやりなおそうね / 賀茂杏子 こういう歌をつくりたいな、と思った一首。 この歌はみんな大好きtoron*さんが主催されている恋愛短歌同好会で拝見したもので、作者の賀茂杏子さん(@nezame_2410)は主にうたの…

シャニマス詩歌部 第十四回歌会

いきなりぶっちゃけますがシャニマスはもう長いこと、推しが来たらガチャやってコミュ読む何か、になっているのでもうちょっとどうにかならねぇかなと思っています。 題字「雪」降り積もる感情として東京の雪ひととき君をとどめて消える (黛冬優子 アイドル…

一首評をやっていく企画Vol.1

かたちなきものに制圧されてても身体はかたちある かたちある / 椋鳥 (うたの日 2023.01.04.『 制 』) シャニマス詩歌部でご一緒させて頂いている椋鳥さん(@mkdr_t)が「うたの日」に提出されていた一首。 Twitterをぼんやり眺めていたらTLで流れてきて…

第十三回歌会

まずは歌会等で言及していただいた方々、ありがとうございます。 そして先にお詫びと言い訳を。今回準備を何もできずに歌会に突入したうえ、ヘッドフォンで音声だけ流して別の場所で作業、言及される度にタブレットを見に行くということをしていたのでクソレ…

心臓を渡されても困る。(一首評Vol.0)

心臓もあげます 一生をかけるようなものではないのです 夜が明けます / 野村日魚子『百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た』 どう読むかにまずは悩んだ。 初読時は静かな叫びのような歌だと思っ…

第七回プロト歌会

プロト歌会、なにやらひさびさな気がするし、わりといつも通りにやってみました。普段からネタまみれだという話もありますが。ユニット指定部門 OMG誰かELI5お願いだから はやく〈!-- HALP --〉(結句はすべて半角です。画像は文字化けしてますし、半角で書…

第七回プロト歌会

プロト歌会、なにやらひさびさな気がするし、わりといつも通りにやってみました。普段からネタまみれだという話もありますが。ユニット指定部門 OMG誰かELI5お願いだから はやく〈!-- HALP --〉(結句はすべて半角です。画像は文字化けしてますし、半角で書…

第七回プロト歌会

プロト歌会、なにやらひさびさな気がするし、わりといつも通りにやってみました。普段からネタまみれだという話もありますが。ユニット指定部門 OMG誰かELI5お願いだから はやく画像は文字化けしてますがこうなります。 シーズ、なにも浮かばんとなって、な…

第十一回歌会

五月はいろいろあって短歌を頑張っていたのですが、結果、完全に息切れを起こして最近ぼーっとしています。十首連作であんなに疲れるとは思わなかったわ……。題字「書」 交換日記を書くのはやめた夏浅き日々に句点を打ちたくなくて 樋口円香天檻、最高でした…

第十回歌会

ドーモ、樋口円香に脳を破壊された狂人です。さて。シャニマス詩歌部、記念すべき第十回歌会のことですが、先だって【オイサラバエル】という核弾頭のような一撃を受けたうえに、デレ10thで感情が訳のわからないことになったため、今回はおとなしく樋口円香…

2022市川雛菜さんバースデー短歌

市川雛菜さんバースデー短歌である。 今回みなさんの出来がよくてスゲーなーと語彙力を失った。よるこさんととにーさんの間に挟むのはやめてくれよとは思いました、部長。さて、 特に好きなのは椋鳥さんの歌。 いちばんを選び取ってきた指先で瞼に載せる春の…

カミサマは代替可能

#愛してる 代替可能なカミサマを持続可能な魂のため 斑鳩ルカさん誕生日短歌、完全に失念していた。 さて、まず前提として、生きている人間を神様扱いすることはとても危険なことだと思っている。(だからアイマスやってるところもある。)しかし一方で、われ…

第六回プロト歌会

ユニット指定「ノクチル」そんな顔するんだね、知らなかった あなたと同じ景色にいたい ノクチルとしての四人の関係はこういうことではないのかなという歌です。どれだけ一緒にいて、知らないことなんてないと思っていても、知ることがなかった喜びや怒りや…

シャニマス詩歌部第七回歌会

お久しぶりです。 お元気ですか。 わたしは元気ではありません。 詳細は省くが現実に追い付かれていた。 自分の中にわずかにあった詩もどこかに行ってしまったし、シャニマスも、というかゲームもほとんどやっていない。部活動はほとんど意地のようなもので…

シャニマス詩歌部第六回歌会

第六回歌会である。 ずいぶん人も増えたし、月一の歌会がこんなに続くとはまったく思っていなかったので、主宰の方々には心から感謝しています。 それはそれとして、今回、提出は正直悩んだ。ディスコードには参加できないことはわかっていたし、あまり集中…

20211002

杜野凛世さんの【をとめ条約】だが、ひとめ見て胸を撃ち抜かれ、コミュを読んで地に倒れ伏した。これ、おれの、好きなやつ……。ということで短歌をやっていこうと思った。 しかし、凛世さんのことはよく知らない。凛世さんに対するイメージでやろうにも、今回…

20210927

先日の自作解題という名の蛇足です。一応、先に言い訳をしておくと、個人的に第三シーズンに突入した感があってですね。何言ってんだコイツ、と思われるかもしれませんが、要は短歌をつくるだけでなくて、読む方も含めて言語化する/できることが重要になっ…

第二回プロト歌会

シャニマス詩歌部で定期歌会と趣向を変えて、さまざまなテーマで行うプロト歌会の第二回。今回のお題はユニット(アンティーカ)、飲食物、体現止め、自由詠の四つ。前回は完全に見逃していて、気づいたときには終わっていたので今回は参加してみる。ユニッ…

視点と視座の話

二次創作短歌における視点の話。さて。視点には当然「一人称/二人称/三人称」の三つがあるわけだが、二次創作短歌(というかアイマス短歌)の場合は単純に三つに分けづらく、より複雑になっていると考えている。それはP(プレイヤー)の存在と、題材となる…

20210922

20210922、幽谷霧子誕生日短歌 転記。 怪我やトラブルや内臓へのダメージやらで体調が優れないので、ここのところ休みの日は一日寝ていることが多い。とはいえさすがに暇なので、短歌をやるか、となった。そして、よるこさんの短歌ブログがめちゃくちゃに面…

第五回シャニマス詩歌部歌会

20210918、歌会の自作解説。転記。シャニマス詩歌部の皆様、歌会参加された方々、お疲れ様です。今回は諸事情(というかリアル仕事)のため講評会ディスコードに参加できず失礼致しました。入賞もできず蛇足感満載ですが、議論をよんでいたとのことなので自…

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